陥落砦の主

都市アブサロムの周囲には壊れた武器、塚の古墳、そして無数の墓穴ばかりの土地があり、その広大な平地はケルンランドとして知られている。死体が握る武器と同様に戦争によって引き裂かれた土地からは、かつて大都市を建国しようとして必然的に失敗した軍帥たちによって千年以上前から建てられている無数の堅城、塔、そして砦が佇立している。失敗した征服者たちのための忘れられた10の記念碑と同じように、アブサロムの堅城たちは勇敢で恐れ知らずな愚か者に対して冒険の約束と莫大な財宝をちらつかせながら手招いており、彼らを英雄たちに変えるかあるいは墓場に押し込もうと待ち構えている。

冒険の背景

ある名もない堅城がケルンランドに数千年とはいかなくとも数百年のあいだ建っており、その忘れ去られた主の死以降、魔法的に封印されていた。しかし最近、小さな地震が大地を揺らし、その瞬間に数十の学者、賢者、そして冒険者たちがこの数年間達成できなかったことが果たされた――その振動は堅城の一部を崩壊させ、この数世紀のあいだで初めてその内装が開かれた。土地の者は現在この塔を「陥落砦」と呼んでいる。

この揺れはまた地下への道も開き、塔の土台と長い間隠されてきた地下隧道を繋げた。タスカーという名の放浪するトログロダイト・ドルイドはすぐにこの隧道を発見し、彼に従う小隊をその塔へ送り、そこで彼らは地下への隧道を切り開いた。地上を拠点にしたタスカーは冒涜的な神が自分にこの砦を、トログロダイト族が地上世界を征服できるように与えてくださったのだと確信した。

トログロダイトが塔に入ってから暫くして、バレナー・フォーセンドという名の冒険者もこの塔が開かれているのを発見した。古代の廃墟の探検や知識を追求するための組織パスファインダー協会の会員であるバレナーは「陥落砦」の探検に自分の名を上げる機会を見出した。この城砦に人が住んでいるとは知らないバレナーはすぐにトログロダイトと衝突して捕まえられてしまった。タスカーは現在バレナーを闇の神に捧げる計画を立てている。

冒険の概要

冒険を探しているPCたちは、勇敢にも危険なケルンランドの無数の城砦の1つ、陥落砦として知られるそこを探検することになる。外にいる野生のドッグたちの群れとの戦いと塔の1階のジャイアント・スパイダーとの戦闘のあと、PCたちは砦のぼろぼろの壁を登攀し内部に入らなければならない。内側に入ったPCたちは、罠を仕掛け愛玩動物を飼う、トログロダイトたちの小さな一部隊が塔で生活していることを発見する。この壊れた建築物を探索する間に、PCたちはトログロダイトの囚人、名高いパスファインダー協会の会員で、PCたちの会員参加を請け負う人物を助ける機会を得る。最終的に尖塔の頂上まで登るとPCたちはトログロダイトの首領格と彼の恐ろしい愛玩動物と向き合わなければならず、そうして彼らは自身をパスファインダーと名乗れるようになる。

導入

プレイヤーが開始するとき以下を読むこと。

この冒険はすべてのプレイヤー・キャラクターたちがお互いを知っており陥落砦を共に探検しこれからも続く冒険の始まりにしようと決心していると想定している。PCたちが共に開始する追加の発想もある。

• PCたちはアブサロムの鷹の守備団の隊員であり、ケルンランドの都市の脅威になる可能性を偵察しているのかも知れない。彼らの上司は彼らを陥落砦に送りアブサロムへの脅威がないことを確かめさせる。
• ある教会が信仰の篤いPCに、おそらくその塔内にいるというアンデッドの噂を調査するためか中にあると考えられている宗教的聖遺物を回収するため、その堅城を探検してほしいと頼んだ。教会はその聖遺物の回収に1,000gpを請け負った。
• ある歴史家あるいは裕福な収集家がPCたちを雇い、その廃墟となった塔にあるという歴史的価値あるいは金銭的価値のあるアーティファクトを収集させる。その収集家は1人につき250gpを、その困難への対価として請け負う。

PCたちが一緒になると、陥落砦が探検家の為に口を開けるケルンランドへのアブサロムの胸壁から数時間かかる旅が始まる。

一階

PCたちが最初に陥落砦に着いたとき、以下を読むこと。

この塔は80フィートの高さであり外側の壁は驚くほど滑らかである。それは質のいい石造りの壁（Pathfinder RPG Core Rulebookの411ページ参照）とみなし、登るにはDC25の〈登攀〉判定が要求される。東の間の壁のぼろぼろの壁を登るにはたったDC15の〈登攀〉判定しか要求されないが、この方法ではキャラクターはこの塔の5階には到達できない。

特記ない限り、陥落砦の内側の天井は高さ15フィートであり、扉は頑丈な木製の扉であり施錠されていないが、20％の確率でたてつけが悪く開かない。外気に晒されている部屋を除き、塔内のすべての部屋は暗闇だ。

1.貪欲なドッグたち（CR1）

クリーチャー：PCたちは塔に入る前に、飢えた野生のドッグの群れに包囲される。瓦礫で占められているマスは移動困難な地形であると扱うこと。

2.スパイダーの棲み家（CR1）

PCたちが塔に入るとき、すぐに東の間の倒壊がこの塔の2階までも抉っていることが明らかになる。南の棟は全体が瓦礫で満たされており、北の棟（と西の棟の一部）だけが連絡可能である。

この部屋のほとんどは倒壊から逃れられているが、十分に多い瓦礫が床を覆っており部屋全体を移動困難な地形にしている。

クリーチャー：スケイルバック・スパイダーとして知られる大型の蜘蛛は北の間を住処にしている。それは天井の蜘蛛の糸の中に隠れていて（DC21の〈知覚〉判定で視認できる）、蜘蛛の糸を最初に部屋に入ったクリーチャーに投げかける。これは蜘蛛の糸の中に留まり下の地面の移動困難な地形を避ける。

進展：塔の西の間に向かうキャラクターはそちらは瓦礫でほとんど埋まっていることがわかるが、その東の壁にある扉は通行可能だ。その扉は塔の中央にある石製の螺旋階段へ続いている。不運にも、その階段は落下した瓦礫で封鎖されている。PCたちがこの塔の上階を探索したいと望む場合、彼らは外側に戻り塔の外壁を登攀する試みをする必要があるだろう。

この階段は地下隧道にも下っているが、その出口は衝撃によって倒壊していて、隧道は封印されている。この冒険を拡張したいと望むGMはPCたちがこの階段を掘り進むことを認めてよい。この隧道はアブサロムの下水道、あるいはトログロダイトの地下都市にさえ繋がっているかもしれない。

宝物：小さな繭が蜘蛛の糸に吊るされていて、スパイダーの糸にかかった不運なドッグが入っている。干からびた死体は未だ革の首飾り章を着けていて、それにはラピス・ラズリの石と“キタ”と読める銀の名札が付いている。その首飾りは50gpの価値がある。

2階

外側から2階へと登り上がるPCたちはやがて、北西と南西の壁にエリア3と5にそれぞれ通じる扉がある倒壊しかけた部屋に辿り着く。

3.電撃的な愛玩動物（CR2）

クリーチャー：タスカーは彼の愛玩動物の中でも危険なものの1つ、ショッカー・リザードをここで外側からの侵入者の抑止目的で飼っている。このリザードは餌を投げてもらおうと部屋に入った者に果敢に近付くが、興奮すると範囲内の者に電撃を浴びせる。

進展：ショッカー・リザードとの戦闘がエリア4のトログロダイトの番兵の注意を惹きつける可能性がある。トログロダイトたちは〈知覚〉判定（DC5）でこの部屋の戦闘音を聞く。成功した場合、トログロダイトたちは1d6ラウンドを費やし調べに行くことを決心し戦闘前の準備を整える。ショッカー・リザードはトログロダイトたち（主人のタスカー以外）と他の電撃能力を使用する可能性のある目標とを区別しないことに注意。

4.武器庫（CR1）

クリーチャー：タスカーは2人のトログロダイトをこの古い武器庫に置き侵入者から守らせている。大人のトログロダイトを従わせられなかったため、タスカーは若く感受性の強い思春期の者に協力させている。これらのトログロダイトの子供たちにはヤング・クリーチャーの単純テンプレートが付いている。単調なその仕事に飽いてた2人の番兵は、侵入者が部屋に入るやいなや攻撃を始める。トログロダイト以外の室内にいる者は即座にトログロダイトの悪臭のオーラに対してセーヴしなければならない。

進展：東の壁にある扉は塔の中央階段に続いている。下への階段は倒壊しており1階への通行は遮断されているが、この階の上側にある階段全体は塔の上階との通行に使用できる。

宝物：この部屋にあるわずかに残った武具の大半は戦闘で役に立たないほどに錆びている。しかしながら、以下の価値のあるアイテムはDC20の〈鑑定〉判定の成功で見つけられる：高品質錬金術銀製ダガー、飛び跳ねるドルフィンの紋章の入った高品質鋼鉄製ライト・シールド、生きた焔の鳥の意匠のある団旗。DC20の〈知識：地域〉判定でこの団旗は刃の時代に活躍したアブサロムでもっとも有名な攻城隊の1つ、フェニックス団のものであると認識できる。その団旗には100gpの価値があるが、（PCたちが歴史的遺品を見つけるよう頼まれている場合彼らの後援者のような）歴史家や収集家にとっては更に価値があるかもしれない。

5.罠のある戸口（CR1）

DC15の〈生存〉判定に成功すればわずかに爬虫類の足跡が北西の扉の手前の埃に見つかり、PCたちに罠の扉についての手がかりを与えるだろう。

罠：トログロダイトたちはエリア4の扉の前のマスに立ったものにジャヴェリンを撃つ罠一式を持っている。

3階

PCたちが外側から3階への登攀をする場合、今やほとんど野曝しになっているこの大部屋の残骸へと入れるが、北側には依然として壁や天上がある。硬い壁の角材が塔のこの階の残りの部分に転がっている。

6.バットの塒（CR2）

見る限りこの部屋からこの階の残りやこの塔の内部にある中央階段へ通じる道はないが、DC20の〈知覚〉判定で施錠された隠し扉が南西の壁で見つかる。この扉の解錠にはDC25の〈装置無力化〉判定が要求される；エリア12のタスカーはこの扉の鍵を持つ。

クリーチャー：バットの群れの塒が部屋の天井にある。この部屋での光や移動はバットたちの平穏を乱し、スウォームのかたちを取り室内のクリーチャーたちを攻撃し始める。

進展：PCたちがスウォームを傷つけられる武器や呪文を持っていない場合、これは2ラウンドのみ攻撃し散って外へ飛んでいく。

宝物：DC20の〈知覚〉判定で瓦礫に埋れていたポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズが掘り返される。

7.ネサスの寺院（CR1）

中央階段からこの部屋への扉は施錠されている（DC25の〈装置無力化〉で解錠；エリア12のタスカーは鍵を持っている）。PCたちが扉を開けたときに以下を読むこと：

DC10の〈知識：宗教〉判定でこの部屋は魔法の神であり防護と破壊の両面を司るネサスのためのものであると判別される。壁に書かれていたのはネサスの聖典からの引用だ。

タスカーとその追従者は古い礼拝堂の番兵のアンデッドと衝突したことがある。彼らはスケルトンの1体を破壊できたが、この火のついたモンスターたちは2人のトログロダイトたちを殺している。タスカーは即座に逃走を呼びかけこの部屋の封印を命令した。

クリーチャー：永遠の炎を纏った2体の人型生物のスケルトンがこの部屋にいる。彼らは侵入者から礼拝堂を守る；彼らの顎は無音の絶叫をあげ、武器を執って攻撃する。

宝物：祭壇にはまだそれぞれに銀の装飾品が入っている；両方とも100gpの価値があるネサスの銀の聖印である。加えて、信仰のスクロールがそれぞれの祭壇の上にある：黒い祭壇の上にはスクロール・オヴ・シャターが、そして白い祭壇の上にはスクロール・オヴ・シールド・アザーが。

4階

この階の見える部分の半分は依然として無傷（エリア11）であり外側から入れない。もう半分にはエリア8へと続く1つの扉がある。

8.フロッグの部屋（CR1）

この部屋は水浸しだが、水位はどこも踝ほどの高さしかない。壁に生える黴と茸は無害である。

クリーチャー：タスカーの愛玩動物の1つであるジャイアント・フロッグがこの部屋に隠れている。トログロダイトの多くはこれを恐れタスカーが命令しない限り入ろうとしない。

宝物：天使を象った小さな翡翠の彫像が壊れた丸机の残骸の下にある。トログロダイトたちはそれを見てはいないが、DC15の〈知覚〉判定で見つかる。大昔に盗まれたこの彫像は500gpの価値がある。PCたちがキャラクターの属する教会の命令でここにいる場合、回収すべき聖遺物がここにあるかもしれない。

9.兵営（CR2）

この部屋は塔の中のほとんどのトログロダイトたちが寝起きする区画である。

クリーチャー：3人のトログロダイトの番兵がここで休んでいる；彼らは部屋に入った者を攻撃する。

10.トゥロクの部屋（CR1）

クリーチャー：タスカーの最も信頼する仲間は大柄で乱暴なトログロダイトのトゥロクだ。まだ育ち盛りだが、トゥロクはほとんどの大人のトログロダイトより大きい。タスカーはトゥロクを囚人の世話に当てている（エリア11参照）が人間への拷問は禁止している。トゥロクはエリア9からの音はそこのトログロダイトたちが彼に特別に助けを求めない限り無視する。

宝物：トゥロクは囚人の手錠を開く鍵を持ち歩いている。錆びた鉄製の小箱には囚人の装備が入っている：高品質スタデッド・レザー・アーマー、高品質バックラー、高品質レイピア、ショートボウと15本のアロー、スクロール・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、スクロール・オヴ・インヴィジビリティ、ウェイファインダー（魔法の羅針儀の一種であり合言葉で光って迷わないための〈生存〉判定に＋2の状況ボーナスを与える；Pathfinder Chronicles: Seekers of Secretsの50頁参照）、そして登攀道具という一式が。

11.囚われのパスファインダー

トログロダイトたちはこの小部屋を監獄として使用している。

クリーチャー：パスファインダー・バードのバレナー・フォーセンドはタスカーが彼をトログロダイトの闇の神の生贄に捧げる準備を整えるまでここで囚われている。彼は拷問されてはいないが、既に打ちのめされていてろくに食事ができていない。その代わりに、彼は長い間トログロダイトの悪臭に耐えざるを得なかった。バレナーは北東の一角に手錠をされた状態で倒れている――看守であるトゥロク（エリア10）が鍵を持っている。鍵がなければ、DC20の〈装置無力化〉かDC26の【筋力】判定がこの手錠を開くか壊すのに要求される。PCたちが最初にこの部屋に入ったとき、バレナーはまた打ちのめされるわけではないと気付くのに数瞬かかる。PCたちは捕らえた者ではないと気づくと、彼は開放してくれと乞う。

5階

上階は下の階の砕けたところから張り出しているため、塔の最上階へ登ろうとするとどの経路でもDC30の〈登攀〉判定が要求される。最上階には石の柵の外側に幅5フィートの通路があり塔全体を囲んでいる。塔の部分的な倒壊はこの階の入り口の魔法的封印も壊している――西の間と東の間に入れる拱門は今や開き内側に入れるようになっており、南北についた扉も同様である。

12.塔の頂上（CR3）

この部屋の天井の高さは20フィートである；日光の輝きが拱門から漏れているため薄暗い。

クリーチャー：トログロダイトの統率者、異端のドルイド、タスカーは塔の最上階すべてを自分のものだと主張している。最初にPCたちが入ったとき、彼は東の迫り持ちの通路で立ち、焦がれるように遠くの街を見つめ、いつか地上の帝国を築くことを夢想している。彼の動物の相棒、スナップジョウという名の未発育なアルビノ・ケイヴ・クロコダイルが傍に寄っている。PCたちに気付くやいなや、タスカーはスナップジョウに攻撃を命じる。

XP800

男性のトログロダイト・ドルイド3（Pathfinder RPG Bestiary 267）

NE中型の人型生物（爬虫類）

イニシアチブ＋5；感覚90ft.；〈知覚〉＋8

オーラ悪臭（30ft.、DC13、10ラウンド）

防御

AC17、接触11、立ちすくみ16（＋1【敏】、＋6外皮）

hp32（5d8＋10）

頑健＋9、反応＋3、意志＋6

攻撃

移動速度30ft.

近接高品質シミター＋6（1d6＋2）、爪＋0（1d4）、噛みつき＋0（1d6）あるいは

フレイム・ブレイド＋6接触（1d8＋1、［火］）、爪＋0（1d4）、噛みつき＋0（1d6）あるいは

2爪＋5（1d4＋1）、噛みつき＋5（1d6＋1）

遠隔ダーツ＋4（1d4＋1）

修得呪文（CL3；精神集中＋5）

2レベル―フレイム・ブレイド、サモン・スウォーム

1レベル―マジック・ファング、オブスキュアリング・ミスト、プロデュース・フレイム

0レベル（回数無制限）―フレア（DC12）、ガイダンス、レジスタンス、ヴァーチュー

戦術

戦闘前侵入者の存在が警告されていた場合、タスカーは戦闘前にマジック・ファングを彼のクロコダイルに発動する。

戦闘中タスカーはサモン・スウォームでスパイダーのスウォームを招来し以降プロデュース・フレイムを発動し相手を燃やす。彼は戦闘でもっと仲間が必要と感じればサモン・ネイチャーズ・アライを任意発動しジャイアント・センチピードを招来する。近接に入らざるを得なくなれば、タスカーはフレイム・ブレイドを発動する。

士気タスカーは激情に駆られていて死ぬまで戦う。

一般データ

【筋】14、【敏】13、【耐】14、【知】10、【判】15、【魅】9

基本攻撃＋3；CMB＋5；CMD16

特技《戦闘発動》、《迎え討ち》、《イニシアチブ強化》

技能〈登攀〉＋6、〈動物使い〉＋7、〈知識：自然〉＋6、〈知覚〉＋8、〈呪文学〉＋6、〈隠密〉＋8（＋12岩がちな場所）、〈生存〉＋10

言語竜語

SQ自然との絆（スナップジョウという名のクロコダイルの動物の相棒）、自然感覚、跡なき足取り、野生動物との共感、森渡り

装着品ダーツ（4）、高品質シミター、クローク・オヴ・レジスタンス＋1

災害：下層の倒壊はこの階の東の間の床を弱めている。4体を超える中型サイズのクリーチャー（2体の小型クリーチャーは1体の中型クリーチャーとして数える）がマップの影のある範囲に立った場合、東側20フィートの区域の床は落ちる。影響を受ける範囲にいるキャラクターたちはDC15の反応セーヴに成功することで跳躍し安全になれる。失敗すれば下の地面に落下し6d6ポイントのダメージを受ける。気前のいいGMはキャラクターが地面に叩きつけられる前に下層の剥き出しになっている床に乗るための追加の複数の反応セーヴを認めてもよい。

宝物：タスカーはエリア6と7を繋ぐ扉の鍵を持っている。その大きな木製の箱にはタスカーがこの陥落砦で集めた宝物が納されている：高品質ショート・ソード、15冷たい鉄製シュリケン、2酸のビン、2ポーション・オヴ・キャッツ・グレイス、ポーション・オヴ・レッサー・レストレーション、ワンド・オヴ・サモン・モンスターI（CL3、9チャージ）、100gpの価値のあるアメジスト、および様々な硬貨が計247gp。

結末

タスカーとそのトログロダイトたちを打ち倒せばこの陥落砦は再び廃城として佇み始めるが、それは一時的なものであり他の何者かがこの損傷した包囲の塔へと入り、新たな脅威となる――もしかしたらPCたちは再び此処へ来て新しい危険を同様に対処する必要が出るかもしれない。

PCたちがバレナー・フォーセンドを救出した場合、彼は、PCたちをアブサロムにあるパスファインダー協会の本部へ連れていき、探検家、考古学者、冒険者達の組織パスファインダー協会への加盟の後ろ盾となると請け負ってくれる。追加の訓練は不要との決定という短期間での評価のあと、協会の長はPCたちの入会を認める。新しいパスファインダーであるPCたちはゴラリオン中の任務を受け、神聖なパスファインダー年代記のページに乗る偉業を獲得することもあるかもしれない。さらなる情報はpaizo.comや君の地方のゲーム店にあるPathfinder Chronicles: Seekers of Secretsを参照。

原文